Research 002

S2000(AP1・AP2)

純正ワイパーモーター廃番後に残る、流用・変換の課題。

Research Status:調査中
Updated:2026.09

純正ワイパーモーターと長期維持の課題

S2000のフロントワイパーモーターには、Honda純正部品 76505-S04-Y01 が設定されています。

Hondaが公開している純正部品供給リストでは、2023年5月時点で供給部品として掲載されていました。

中古部品を使って維持する方法もあります。

しかし、長期保有を考えたとき、同じように年数を重ねた中古部品だけに依存することが、唯一の選択肢とは限りません。

現在入手できる部品を使えないか

2026年の調査では、日産 X-TRAIL T30後期用ワイパーモーター 28810-EQ01A に新品流通が確認できます。

また、このモーターをS2000に組み合わせた流用事例も確認しています。

ただし、S2000の純正モーターと完全に互換するものではありません。

確認した事例では、コネクタ形状が異なるほか、リンクASSY取付部の径にも8mmと10mmの差があり、そのままでは装着できないことが報告されています。

この事例では、変換ケーブルの製作や別車種用リンク部品の組み合わせによって対応しています。

残っている課題

ここで重要なのは、「代わりになるモーターが存在するか」だけではありません。

現在入手できるモーターがあっても、電気的な接続、機械的な接続、取付寸法、周辺部品との組み合わせに差が残れば、そのままS2000へ使用することはできません。

さらに、単に取り付けられるだけでなく、ワイパーとして必要な作動機能を成立させることも重要です。

つまり、「使用できるモーターを探すこと」から、「そのモーターをS2000で適切に機能させること」へと課題を整理する必要があります。

PEREFALの視点

PEREFAL Automotiveでは、純正ワイパーモーターと同じものを一から再製造することだけを解決策とは考えません。

現在入手できる部品を活かしながら、

異なるコネクタをどう接続するか。
異なる取付寸法をどう吸収するか。
リンクASSYとの組み合わせをどう成立させるか。
既存の中古部品への依存を減らし、再現可能な構成にできるか。

こうした点を技術課題として整理しています。

重要なのは、流用事例をそのまま再現することではなく、必要な機能と接続条件を見極め、継続的に利用できる解決方法を考えることです。

純正部品をそのまま復刻するのではなく、現在入手できる部品とS2000との間に残る差を補う。

PEREFAL Automotiveでは、こうしたResearchを起点に、必要に応じて設計・試作・評価を進め、実際に使える解決策へと育てていきます。

Research Note
公開情報、部品流通情報、オーナーによる維持・修理事例等をもとに、PEREFALが独自に調査・整理しています。掲載内容は調査時点の情報です。

Automotiveへ戻る →